inserted by FC2 system
<4月25日(金)    術後3日目>
朝の石部先生の回診時、先生に
「今回は、前回より、大変楽なんですが、どうしてですか?」と尋ねる。

先生のお答え、

@前回手術した右足が、しっかりしていて、軸足になっている。
 (前回術後は、左足も悪く、軸足がしっかりしていない。)

A今回の足の筋力がある。
 (前回は、術足の右は500グラムの重りもあがらなかった。
  でも、今回の左足は、術前、2キロの重りがあがった。)

ということでした。

今考えても、術前の筋力があるうちに手術したのは正解だったように思う。

さて、リハビリの内容ですが、

@足首の曲げ伸ばし30回
A膝裏を床に押しつける運動
B片方立て(これ、どんなのだったか忘れました。)
C腰上げ
D腹筋
E横歩き
F階段の上がり下り

          等でした。

私はリハビリは楽勝で、こんなのでいいのかな?と思ったほどでした。
でも、人によっては、「汗をかいて、しんどい。」って言われている方もおられたので、
術後の回復は、みんな違うようです。

私自身も、右足と左足では、全然違いましたので、
回復が遅くても、ガッカリされず、「マイペース」で、いるのがいいと思います。
その方なりに、いつかはしっかりしてきますから、ご心配なく。

リハビリの服装ですが、

私は、靴は、バレーシューズを用意しました。
ゴムの部分がきつく、履きづらかったので、ゴムの部分を真ん中ではさみで切って使いました。
そうすると、靴べらもいりませんでした。
(これは、最初の手術の時、発見しました。)

服装は、上はTシャツ、下は、皆さん、パジャマのズボンで1日過ごしていました。
ですから、下のズボンは、パジャマの下を代用でいけましたよ。

<4月26日(土)    術後4日目>
前夜、夜間担当の看護師さんが、男性でした。
男性の看護師さんは初めて。
明るく、たくましく、優しい三浦看護師さんです。

リハビリに膝上げ100回が加わりました。
足首に重りを巻いたまま、座って膝から足を上げます。
膝横の筋肉の強化だそうです。
術前、よく膝が痛くなりましたが、膝横の筋肉を強化しておけばよかったのかなあと思いました。

<4月27日(日)    術後5日目>
今日でお腹の注射は5回目です。
これは、血栓予防のためだそうです。

前回はこの注射は無かったのですが、
お腹に注射するのは、なんだか緊張します。

<4月28日(月)    術後6日目>
この頃から、足が次第に柔らかくなる感じ。
痛みもない。(痛み止めの薬のみ飲んでいて、座薬のお世話にならず。
        前回は、退院してからも、家で座薬のお世話になっていた。
        それくらい、今回は回復が早く楽で、歩くのもかなり楽だった。)

2時 レントゲンとCT撮影。

この日、二人の方が、両足同時手術を受けた。
私にしたら、強烈な驚き。片一方でも前回はあんなにしんどかったのに・・・
ただし、両足同時の手術は、条件がそろった方のみ。

そのうちの一人の方(鈴木さん)が、石部先生のHP「患者様の声」に投稿されているので、参考までに。

http://www.dr-ishibe.net/voice/voice87.html

鈴木さんとは、6月22日に東京で行われた「石部先生の講演会」でお会いしましたが、2本杖をつかれ、大変お元気でした。
職場復帰されているので、通勤はご苦労があるようでしたが、頑張っておられました。
2本同時に手術が出来るなんて、すごいですね。

「婦長さんによるウォーキング講座」

たまたまこの日、婦長さんが病室に来られ、歩き方の指導をいただく機会があった。

術後の方の歩き方を見ていると、歩くとき、肩が左右、上下に揺れている。
やはり、術足に体重をかけるのが怖い(痛みもあるし)みたい。
手術をして、術足は体重をかけてもよい状態になっているので、両足同じように体重をかけて歩くように。
どうしても術足に体重をかける時間が短くなり、肩が、ぴょこぴょこしている。
慌てないで、ゆっくりを歩く。

そのこつは、

@目は、まっすぐ前を見る。(足元を見て歩く人が多い。)
A下腹に力を入れて歩く。
B頭のてっぺんを上に引っ張られているような感じで歩く。
C急がないで、一歩一歩ゆっくりゆっくり歩く。
D左右、同じ時間体重をかける。


また、私の感想として、杖の出す位置も大切だと思う。
どうしても術足より前に出してしまい、杖に寄りかかってしまい、術足をかばっているように思う。
杖は、術足と同じだけ前に出す。
術足と杖は横一直線上にあるように。
これも、最初はゆっくりゆっくり意識して練習してくださいね。

せっかくいい手術をしていただいたのに、綺麗な歩き方が出来ないのは悲しいですよね。皆さんも、術後、入院中に、綺麗に歩ける練習をしてください。

実際、退院すると、忙しさや環境で、なかなか自分の綺麗に歩く姿を意識できなくなりますよ。

<4月29日(火)     術後7日目>
血栓のエコー検査。 (結果は先生より、後日あるとのこと)

この日、札幌の足友さんが4人(3名は石部先生に手術を受けている。両足とも人工の方2名)、お見舞いに来てくれる。
このとき、思いがけないことが起こりました。

足友さんが来てくれたとき、ちょうど昼食時で、ディルームで皆さんとご一緒でした。
お見舞いの足友さんが、全員、人工股関節手術をされた方達だと知って、食事中の皆さんはビックリ!

「杖をつかずに、あんなに綺麗に歩いている! 一度お話を聞きたい!」ということになって、
同じ日に手術をした同室のKさんが、皆さんに声かけをしてくれて、
急遽、ディルームで、体験発表会に。
4人の方も快く応じてくださり、7〜8人の方が集まりました。

入院中の皆さんは、初めての手術をすませた方ばかりで、術後の痛みや違和感で不安がいっぱい。
入院中の皆さんから、4人のお見舞いの足友さんに、次々いろいろな質問が。

そして、「一度歩いて見せてください。」という要望に、 4人の足友さんは、モデルウォークを披露。

入院中の皆さんは、その綺麗な歩き方に、感激。
思わず拍手が起こり、中には涙ぐんでいる方が2名ほど。

私も、4人の足友さんも、拍手に感激し、涙ぐんでる方にはビックリ!
それほど、皆さん、喜んでくれました。

足友さんが差し入れしてくれた美味しいパンとホットコーヒーをいただきながらの
感激の体験発表会、交流会でした。

交流会が終わり、皆さんが帰られた後、
私と4人の足友さんで、 「皆さんあんなに感激してくれたのはどうしてだろう。」という話になりました。

私は、今回2回目で、術後の様子がわかっている。
今痛くても、日にち薬で良くなる事は、経験上知っている。

しかし、他の方達は、皆さん今回が初めての手術の方達ばかりで、今、術後の痛みと闘っていて不安がいっぱいの時。
そんなとき、いつかは、杖をつくことなく、あんなに綺麗に歩くことが出来るんだと、
目の前でその姿を見ることが出来た。
あんなに歩けるようになるんだと、そのモデルを見ることが出来た。

中には、「スカートをはくことを諦めていたけれど、はけるんだ!」と嬉しそうに言われていた方もいました。
(スカート姿でお見舞いに来てくれた足友さんを見て!)

先生やPTさん、看護師さんからお話は聞けたとしても、現実、今は痛いし、
歩くのが不自由で本当に、楽に歩けるようになるのかと、心配で心配で・・・

「百聞は一見にしかず。」「Seeing is believing(シーイング イズ ビリーヴィング・・・見ることは信じることである。」「まさにこれだね。」と話しました。

それから、小笠原クリニック病院は、入院患者さんだけが来るところで、術後の検診に来た方と会うことがない。
ですから、術後の先輩の様子がわからない。(術後の自分の姿がわからない。)
自分のこれから先のモデルがいない。
入院中、先輩の話や姿に接する事が出来たら、もっと不安は少なくなるだろう。

患者の会の先輩の皆さん!

もし、石部リニックに、術後検診に行った時、
時間が許せば、小笠原クリニックに突撃訪問してあげてくださいね。
検診日時を掲示板に投稿してあげてくださいね。
誰かが、あなたの突撃訪問で、不安から解放されるかもしれませんよ。

でも知らない人のところに突撃訪問するのは、難しいので、
これから手術される皆さん!

突撃訪問を希望される方は、掲示板に入院期間を載せて、
その旨、投稿してくださいね。
きっと何か、参考になることがありますよ。
先輩の綺麗な歩き姿に、きっと勇気もらえますよ。

私も、最初の手術の時から、たくさんの先輩の方々に励ましてもらい、今日があります。でも、私は、直接その方々に恩返しは出来ません。

誰かに聞きました。

恩返しではなく、恩送り ですって!
自分がしてもらって嬉しかったことを、次の方にバトンタッチしていけばいいんですって。なるほどな〜っと、納得しました。

掲示板に投稿すること、メールに答えること、体験を伝達すること・・・
どんなことでも、恩送りは出来ますね。

この日は感激の1日でした!





続き(3ページ目)・・・