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〜 その4:入院日記 〜 【5月17日(水) 入院第1日目】
11時、関空港の飛行機で、札幌に飛び立った。 午後2時半、病院着。さあ、いよいよ新しい股関節とのご対面だ。 ナースセンターに着くと看護師長さんが、私の荷物をお部屋まで運んでくれ、部屋の使い方の説明等をしてくれる。 荷物をほどき、部屋に整理をし、落ち着いた頃、看護師さんからの入院に関してのオリエンテーリング。 3時半から1時間ほど、石部先生から、手術全般についての説明を受ける。 その時、私の骨は細いので、手術で入れる人工股関節は説明時に見せてくれたものより細めの物を別に用意してくれているとのこと。(手術後わかったことだが、他の方達のはアメリカ製、私だけイタリア製とのことでした) 空いている時間に、売店に行き入院中必要な物で「T字帯・マジックハンド・ストロー付きシールコップ」を購入。 10時半、眠剤を飲み就寝したが、眠りが浅く、看護師さんが夜巡回してくれるたびに気がついていた。 【5月18日(木) 手術前日】 前夜からの眠りが浅く、夜中の3時半頃から起きて、ごそごそ。パソコンの用意をしたり、デジカメの充電をしたりラジオを聞いたりしていたら外が明るくなってきた。 読書をしたり、携帯でメールをうったりしていたら、早朝5時45分、看護師さんが来て採血。自己貯血した血と一緒かどうかの確認のための採血らしい。 10時、石部先生の回診。術足の右足に、ご自身でネームを付けてくださる。 (これは退院まで外せないとのこと)「術足は右ですね。」と確認されて。 午後から、麻酔科へ行き、麻酔科の先生から手術時の麻酔についての説明を受ける。 リハビリセンターでは、術前の筋力測定を行なう。 午後4時頃、薬剤師の先生から、手術中、手術後に使う薬についての説明がある。 午後6時半、手術室担当の看護師さんより明日の手術についての説明を受ける。いよいよという感じ。 薬剤師の先生に、前夜よく眠れなかったことを話したら、「環境が変わっているし、手術のこともあるので、眠りも浅いのでしょう。眠剤を変えてみましょう。」ということで、この夜から、眠剤が変わる。 更年期障害もあるので、夜8時半に精神安定剤、就寝時の10時に新しい眠剤を飲む。お陰で、この夜は、前夜より眠ることが出来た。 【5月19日(金) 手術当日】 5時半起床、シャワーを浴びる。今日の手術は3人。私は2番目とのこと。 7時15分浣腸。朝食は抜きで、その後点滴。排尿。T字帯を身につける。 病室で、麻酔の前段階の注射をし、いよいよ手術室へ。 手術室へ入ったのが「11時10分」というのを、手術室の時計ではっきり見て覚えている。右股関節のレントゲンを撮り、背中を丸めて麻酔注射をし・・・その後は全然意識にない。 気がついたら病室。13時半でした。(手術に何時間かかったのか、聞きそびれています。) 術後の採血、麻酔が覚めるまでは、頭を急に動かしたり、起きたりしないで、ベッド上安静。 足には足の裏をマッサージする機械がついている(1日3時間動くらしい。)手術した足には弾力ストッキングをはいている。 30分から1時間おきに、機械で血圧・脈拍を測定。腕には点滴。 16時過ぎ、石部先生がお見えになり、レントゲン写真を見せてくれ、手術が順調に終わったことを教えてくださる。 その時電動ベッドを上部のみ直角まで起こしてくれた。 両足の間には1ヶ月間は足枕を挟んでおくこと。これは術足が内側に入り込まないため。 点滴は続いていて、自己貯血した血液や手術中に出た血液を体の中に戻してくれていた。 夕食も食べられなかったが、(この日は1日食事抜き。)お腹は全然すかなかった。 術日の夜は、眠剤を飲んだが、うつらうつら。痛み止めを上手く使ってくれていたので、痛みは無し。 ただ、上ばかりを向いて寝ていると、腰が痛くなってくる。 それで、左を向こうとするが、これは必ず看護師さんをナースコールで呼ぶように言われている。一人ですると危険とのこと。 何度も呼ぶのも気の毒だけれど、「遠慮せずに呼んで下さい。」とやさしく言ってくださったので、看護師さんに見てもらいながら、体の向きを変える。 が、横向きは長く続けられず、すぐ上を向いてします。 そんなくり返しで、この夜は、だるく、しんどく、厳しく、長い夜だった。 |
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