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〜 その6:苦難の職場復帰の巻 〜
10日間の自宅療養から帰り、退院後13日目から職場復帰しました。
職場復帰に関しては、
石部先生も「いつでもいいですよ。退院後翌日から復帰されている方もいますから。」と軽く言われていましたので、簡単に考えていました。
私の仕事は座って出来ますし、しんどくなったらお休みをいただくことも出来るし・・・ところが大きな落とし穴がありました。
通勤です。電車通勤です。
手術前は車通勤でした。手術足が右でしたので、一ヶ月の辛抱だと、これも軽く考えていました。

【6月12日(月) 退院後13日】
さあ、いよいよ初出勤。最初から飛ばしすぎないでゆっくり行こう。
左に杖を付き、荷物はリュックサック、ポシェットをかけ、いざ。出発。
通勤は、まず家から電車のI駅まで、普通なら徒歩8分くらい。それから電車でK駅へ。K駅から職場へ普通なら徒歩10分ぐらいの通勤距離です。これがなんと遠かったことか!

まず朝、家を出発してI駅まで行くのが一番しんどい。朝は筋肉も眠っているので動きが悪い。その上、I駅までは少し上り坂になっている。道はでこぼこや傾斜がある。自転車、人の通行がある。足下も気にしなければならない。しかも前にも気をつけないといけない。こけてはいけないので、気をつけながら歩く。右足をかばうので、どうしても左の杖に力が入る。左脇腹、背中が痛い。
I駅に到着してやれやれと一休み。駅のホームが次のハードル。
改札口を入るとホームに上がる坂を上る。
乗る電車の入口は到着のK駅の出口を考えると、一番奥から乗るのが便利。
改札口から、坂道を上がり、ホームの一番端まで歩く。この間ゆっくりゆっくり5分かかる。電車が来るまでベンチで一休み。
幸い電車は、何時も混んでいない電車なので15分は座っていられる。

K駅到着。そこから出口まで又ゆっくりゆっくり歩く。
職場に近い出口は上がりのエスカレーターはあるが、下りのエスカレーターがない。
階段だ。10段下りて一休み、又10段下りて一休み、最後の10段下りてようやく出口の改札口へ。
この階段も最初は応えた。
改札口を出てから、いよいよ最後、職場までの道のり。
人、車、道の凸凹を気にしながら、途中休み休みしながら、職場到着。
そして最後は、職場の階段16段。手すりのお世話になりながら、一段一段足を揃えながら上がる。
職場復帰の1日目はこんな様子でした。

6月13日から6月下旬まで、こんな通勤が続きました。
日がたつにつれて少しずつは楽にはなってきましたが、朝起きると職場に向かうのがかなり苦痛でした。
丁度梅雨の時期でしたので、雨の日はタクシーのお世話にもなりました。
障害者手帳のお陰で1割引ではありましたが、毎日ではタクシー代が続きません。
職場復帰してから3日目に、あまりにしんどいので、石部先生にメールで近況報告したら、「それは歩きすぎです。ゆっくり休みながら歩くか、タクシーを利用してください。」とのこと。
タクシーは楽でいいのですが、そうばかりもしていられない。お給料が全部消えてしまう。
1ヶ月検診の6月30日まで、右膝の痛み、左背中の痛み、右脇腹の痛みはなかなか取れませんでした。あまりのしんどさに、なりふり構わず職場復帰1週間過ぎくらいから杖を2本にして歩きました。
これは大ヒット。歩くのがかなり楽になりました。
最初から杖2本で歩いたら、もっと楽だったかもしれません。

この間、筋トレは傷の痛みを口実に、錘なしでやっていました。これでは筋力が付くはずがない。
その結果は・・・1ヶ月検診で車の運転に不合格という結果になりました。





次は 〜その7:1ヶ月検診〜