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その2.手術日の連絡から貯血まで

診察の日を境に、少しずつ前向きな気持ちになっていく自分を感じていました。
以前のように、「いつか歩けなくなるんじゃないか・・・」と不安に慄くこともなくなりました。

磨り減るまでに頑張ってくれた股関節と一緒に、少しでもたくさん歩いておこう・・・
なんて考えては、娘の住む京都に行ったり、夫の仕事について東京に行ったりと、
手術までの私は、随分股関節を酷使したかもしれません。


診察から7ヶ月半経った、2月21日。

当時はまだ御開院前だった、石部基実クリニックから、待ちに待った手術日の連絡の電話をいただきました。
お電話では、入院までのスケジュールや、諸手続きなどの丁寧な説明をいただき、感じの良い優しいお話しぶりに、とても安心感を覚えたものです。

貯血が、4月17日と、5月1日。
入院は手術前日の5月13日。
退院が26日で、1ヶ月検診が6月26日。

早速、旅割で航空券の手配。
早くに、全ての日にちが決まっているおかげで、格安チケットを取ることもできました。


<一度目の貯血>
最初の貯血のため、前日の4月16日に札幌へと旅立ちました。

宮崎空港から羽田まで、羽田で乗り継いで千歳空港に向かいます。
羽田空港では、宮崎便は一番端に着くので、千歳行きに乗り継ぐにはとてつもなく長い距離を歩くことになります。
歩いていたら、カートが通りかかり、拾ってくださいました。
きっと、歩く姿が辛そうに見えたのでしょうね・・・
いや、ホンとに辛かったんです。

千歳空港から電車で札幌まで・・・
電車の窓に映る、北海道の広大な景色を見ながら、
「あぁ、本当に北海道まで来たんだなぁ〜 いよいよ始まるんだ・・・」
と、しみじみ思い、感傷的になったものでした。


貯血当日、クリニックで諸検査と診察を済ませ、小笠原クリニック札幌病院へと移動しました。

移動の車で一緒になったのは、私より早い手術日の方3人。
待ち時間の間、楽しい時間をすごせ、とても心が安らぎました。
同じ境遇で、同じ悩みを持つお仲間に会えて、色んな話をし、メルアドの交換もしていただき、心強かったです。

貯血は、病室で行われ、造血の点滴も入れ、1時間ほどでした。
もともと少し貧血気味なので心配していたのですが、終わってからもめまいも何もなく、安心して、その日のうちに娘の住む横浜まで帰りました。


<二度目の貯血>
前回と同じく、前日に札幌に入りました。

二度目ともなると、すっかり慣れて、飛行機の乗り継ぎも手順よくスムーズに行きました。
カートにも、こちららお願いして乗せていただきました。
「スモール・ザ・ワールド」の可愛い音楽を奏でるカートは、ちょっとしたディズニーランド気分です(笑)
この日は、ちょっと寂しく、貯血の小笠原クリニック札幌病院へ向かう車は、私一人でした。

病院に到着し、貯血のための病室に向かっていると、どこからか私を呼ぶ元気な声が・・・
前の貯血で知り合ったSさんでした。
昨日が手術日だったというのに、とても明るい笑顔と声に、びっくり!

他の術後の患者さんともお話でき、手術に向けてどんどん心の準備ができていきました。

二度の貯血も無事済み、あとは入院の日を待つだけになりました。

準備するものを紙に書き出し、揃えてはカバンに詰めたり、買い物に行ったりと大忙しです。
その間には、Sさんから、「こんなものはいらないよ。」とか、「これは必要!」とかの
メールをいただき、本当に助かりました。
入院の3日前、荷物を送り終えたときは、本当にホッとしたものです。

あとは、家の片付けや、留守中の夫のこと等々・・・
2週間足らずではありますが、主婦が家を空けるというのは、本当に大変ですね。

さあ! いよいよ秒読み段階に入りました。

心の準備も、完璧です!

さあ! いよいよ入院まで秒読み開始です!







次は  その3 入院〜宮崎から札幌まで