患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

塚田様からの声

長年患ってきた股関節の疾患から解放されるべく、手術を受ける決心をした時は、病を自覚してから16年近くたった。58歳になっていました。
それまで、股関節の症状が徐々に進むのに生活を合わせてきたのですが、歩行も次第に困難になり、4,5年前から不快な鈍痛の起る頻度も次第に増して行きました。
痛みから解放され、以前のように街中を自由に散策し、そして何の不安もなく旅行を楽しみたいという思いが、手術を受ける事を決意させた最大の動機でした。
という訳で平成16年9月3日NTT東日本病院整形外科を受診、主治医の石部先生に手術をお願いしました。

9月9日、14日は自己血の貯血をレントゲン撮影など諸検査を受けました。
自己血による手術は、血液による肝臓などの感染の不安なく、安心感を与えてくれるものでした。

9月22日に入院看護のスタッフの方から入院中の注意事項など親切丁寧な説明を受ける。
午後からは、石部先生から手術についての説明を家内と一緒に受けました。MIS(最小侵襲手術)法、ナビゲーションシステムにより施術するとの事。
先生の具体的な説明にそれまでの漠とした不安が拭い去られると同時に、愈々という覚悟が固まるのを覚えました。

手術当日の朝、浣腸を受け午後3時半過ぎに手術場に入る。待っている時間が非常に長く感じられる。
麻酔の覚めかけた頭に、カチャ、カチャという金属製の器具の触れ合う音が耳に入り手術が無事に終わったんだなあと思う。
麻酔がすっかり覚めても、意外な程痛みは殆んど感じなかった。

翌日、石部先生の回診があり、術後の内服薬が処方される。その日からトイレにも何とか一人で行けるのが有難い。
食事も普通食ですが、さすがに食欲はあまりなく、半分も食べられない。
午後、歩行器で少し歩いてみる。思ったより歩ける。その後、薬の副作用による胃腸障害で二度吐く。先生の指示により内服がストップされ、抗生物質の点滴に切りかえられる。

9月25日、内服をやめたせいか、胃腸の具合も次第によくなり。食欲も徐々に戻る。
この分では、回復も思ったより早そうだと感じる。夕方微熱が出て、翌日退院出来ないのではと不安を感じる。

26日退院予定を一日延ばして、月曜日にして差しつかえないとの事。夕方また微熱が出たが、前日ほどではない。

翌27日、リハビリを受ける。結構きつく額に汗がにじむ。夜7時頃退院。熱も出ず、一刻も早く退院したい思いがつのる。

翌28日から、30日まで、リハビリ、点滴を受ける。日一日と薄皮を剥ぐように歩行が楽になって行く。
30日に石部先生の話を受ける。レントゲン、エコー検査の結果も異常なしとの事で一安心。前日みたい手術のビデオで最新の技術でオペが行われたという事を実感、そして診察時見たレントゲン写真に、人工股関節が見事に埋め込まれている事に、美的感銘を受ける。

今回の手術で長年患ってきた、股関節の疾患から解放されました。
これから新しく与えられた股関節が一日でも長持ちするように注意して、生活して行こうと思います。
最後に、最先端の医療技術で手術して下さった石部先生と、入院中、私の看護にあたってくれたスタッフの皆さまに感謝いたします。

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