患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

JUN様からの声

[手術への決断]
  手術をすることについて、子育てや仕事等、色々な事情や理由で迷っておられる方も多いのではないかと思います。
私も決断できずにいました。
でも、今回、決断できたことを本当に良かったと、石部先生に手術をお願いして良かったと、こころから感謝しています。
石部クリニックを初めて受診したのが1年前の2008年5月でした。
それまでには、地元の病院で40才時に臼蓋形成不全を指摘され、自骨での手術を勧められたこともありました。でも、大して痛みがないのに手術することには踏み切れませんでした。
仕事と3人の子育てで忙しい時でもありました。復帰するのに6ヶ月~1年といわれました。
医師が言われた"将来、きっと痛みが出るよ。手術をして積極的な人生を選ぶか、無理をしない消極的な人生を選ぶか・・"という言葉が重く心に残っていました。
50才代に入ってだんだん痛みを感じるようになり、人工関節置換術を勧められました。
鎮痛剤を飲めば痛みは軽減し、動けないほどの強い痛みはなかったため、なかなか決断できず末期になって人工関節にすればいいと思っていました。
2007年6月頃、杖なしでは歩けないほどの痛みが1ヶ月くらい続きました。その時、手術法等についてインターネットで調べナビゲーションを使った手術を数多く手がけてある石部先生のことを知りました。残念ながら、それまでテレビ等で拝見したことはなかったのです。メールで問い合わせ、お返事を直ぐに頂きました。受診の予約はそれから1年後でした。
初めてお会いした石部先生は、にこやかに迎えてくださいました。ですが、正直なところ一度お会いしただけでは、何となくとりあえず・・・という気持ちで手術の予約をしたのでした。
幸い痛みはそれほどひどくならず、仕事以外での足への負荷をかけないよう、長歩きすることは極力避けていました。駐車場に車を停めるのも出来るだけ近い所に、食事をするにも出かけるにしても駅に近いか等々、生活全般ができるだけ歩かないことを第一にしていたのです。
山歩きや旅行で歩きまわることは諦めていました。
動かないと体重が増え、体重が増えると痛みが増す―まさに悪循環でした。プールに行っては続かず・・・を繰り返していました。

[~手術まで]
それでも、毎日、仕事に行き何とか生活できることから、予約はしたものの"手術をできるだけ遅らせた方がいいのではないか"と、手術の時期が近づくにつれ迷いが出てきました。
手術後の痛みのこと、無事に手術がおわるだろうか、手術の結果が悪かったら~等々??不安はだんだんふくらみます。石部先生のブログや患者会の体験談等々をくまなく読みました。
手術日が7月に決まり、患者会の掲示板に迷っている気持ちを書きました。直ぐに数人の先輩方からメールが届き、体験にもとづく力強いアドバイスや励ましの言葉にとても勇気づけられました。手術への気持ちが固まったように思います。テレビに映る石部先生も見ました。
"神の手ですか?"という問いに"いえ、普通の手です"と言われた先生の笑顔―親近感を感じました。何よりも貯血の際、私の疑問に対し即座に判断し根拠を明解に答えて頂いたことが信頼感を強くしました。

[手術~退院まで]
手術は2009年7月1日の一例目でした。
前日に入院。当日朝、8時半過ぎ石部先生の回診~先生が術足にマジックで名前を書かれます。手術側を再確認するためとか・・。9時15分手術室に入室、手術は予定通り1時間足らずで終わったようです。術後に苦しかったのは2日間くらいでしょうか。翌日から歩行練習が開始され、退院までにリハビリを習得しなければなりません。理学療法士の先生方はよくほめて頂きます。思わずその気になって筋トレを頑張りました。
日々、確実に回復していることを自分の身体で実感しながら、あっという間に2週間の入院生活は終わりました。その間、患者会の先輩の方々から励ましのメール、激励の訪問を受ける等どれほど勇気づけられたことでしょう。誰も知り合いのない遠く離れた北海道での手術でしたが入院生活での不安は殆どありませんでした。
私の右股関節は末期ではなかったのですが、右膝に負担がかかり少し変形していることを術後に知りました。右足先が内側に入りやすく、足先を内側に向けないよう気をつけなければなりませんでした。股関節だけの問題だと思っていたのに、長い間には膝の変形が起きていたことに始めて気づきました。当然、術後の歩き方にも影響します。やはり早く決断するべきだったことを感じました。

[ ~現在]
手術後2ヶ月が経ち、足の張りや痛みは殆どなくなり自分の足らしくなりました。手術前の"足に負荷をかけない"生活から、歩く距離など全く気にかけない―歩くことが普通の生活に変わりました。
脱臼しないよう日常生活での動作制限はありますが、日にちの経過と共にできる事が増え、人間らしい生活が戻ってきました。あれほど避けたかった"歩くこと"が楽しいと(術後2ヶ月半 九重散策)心から感じます。
又、毎日の筋トレの成果で、最初は起き上がれなかった腹筋運動が完全に上がるようになったことは、自分でも驚きです。
これから、人工関節がどのくらいもつのかわかりませんが、無理な動作を避け大事に長くもたせたいと思います。
現在は、職場復帰し車通勤(40km)にも慣れ、プールでも以前と変わりなく泳げるようになりました。今もなお、かっこよく美しく歩く姿をイメージしながら3kgの錘をつけて毎日の筋トレを続けています。
(手術前の筋トレがいかに大切か、術後に思い知った私ですが―もっと真面目にしておくべきだった!と)
毎年、定期検診で九州から札幌入りできるのも楽しみです。広い北海道を自分の足で隅々まで歩き廻りたいと思っています。
こんな風に言えるのも手術をして頂いたおかげです。
石部クリニック・小笠原クリニック病院のみなさま・手術でお世話になった全ての方々に感謝をこめて~有難うございました!


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