患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

菊池美喜子様からの声

手術を終えて(お礼と現況報告)
昨年8月に左足、今年2月に右足の手術を受けました。
手術後4ヶ月がたち、傷跡も落ち着き、腫れや十数年来の歩行時の痛みも無くなり、散歩やショッピング、ドライブ・趣味等、毎日が楽しくあっという間に過ぎていきます。特に散歩は、毎日朝夕40分ほど、新緑が深まり、きれいに手入れされた、ご近所のお庭をながめ、小さな公園や川の土手などを歩いています。約4年間、いつも歩くときには杖を使用していたのですが、今は必要なくなり、足元を気にせず、大きく手を振っての散歩です。うれしいです。
 こんなに体を動かしても、以前のように痛くならない私の両足を見て、幸せすぎて、ちょっぴり不安になるときもありますが、それでいて気持ちは軽やかで、痛くなる前の40歳代後半に若返った気分です。今まで、痛みのため我慢していた分の時間を取り戻そうと、欲張っている私自身に気が付き、苦笑しています。楽しいです。

石部先生、狩谷先生、スタッフの皆様、ありがとうございました。本当に感謝いっぱいです。

10年程前、早朝の民放(HBC)ラジオの健康番組で石部先生の股関節のお話を初めて聴きました。
3年前、将来、両足の股関節の大きな手術が必要になると、他の病院で医師に指摘され、当時、友人や父の知人で股関節の手術を受けた方がおり、手術を受けることは家族にも大きな負担がかかり大変なことでした。なぜ私が...。なかなか自分のこととして受け入れられず、指摘されてからも、現実を認めたくない、家族や年老いた両親に心配をかけたくない私がおりました。
手術の傷口が小さく入院期間も短期間で体の負担も小さいという石部先生のお話でした。思わず、ラジオのボリュームを上げました。石部先生のしっかりとした言葉とやさしい語りかけに、この先生に私もお願いしたいと強く思いました。それから新聞に先生の手術のお話が掲載される度に記事を切り抜き、TV出演番組も拝見しておりましたが、それでも、なかなか決心するまでにはさらに時間がかかりました。
子育てが終わり、両親をはじめ親族を見送り、夫も無事定年退職し、いよいよ自分の体と向き合う覚悟を決め、病院に予約を入れ、今から約1年半前、石部先生の診察を受けました。
クリニックの受付で名前を伝えると、「お待ちしておりました。」とスタッフの方に笑顔で迎えられ、緊張感がほぐれ、肩の力がスーッと抜けていくのがわかりました。先生に初めてお目にかかり、ご相談し、お話をうかがって、是非、石部先生にお願いしたいとさらに強く思いました。新聞、TVで拝見したとおり、やさしいお顔で、私の痛みで辛い気持ちもしっかり受け止めていただきました。
その場で手術の予約をお願いしました。

2回の手術とも1時間半(後日、先生のお話では実際の手術時間は43分と52分だそうです。)、2週間の入院でした。振り返ってみれば、悩んでいた時間の長さと比べると、あっという間でした。
手術室でぐっすり寝ている間に、あの足の痛みが、うそのように無くなり、今は、足が痛くなる前の 十数年前の私に戻ったような不思議な気持ちがしています。もっと、早くに手術をお願いすれば良かった。悩んでいた時間がもったいなく思います。
また、小笠原クリニックのスタッフの皆様にも大変お世話になりました。感謝申し上げます。
私は半年の間をおいて片足ずつの手術でしたので、新・旧両方の病院での入院で、たくさんのスタッフの皆様との出会いがあり、しっかり支えて頂きました。
生まれて初めて体験する貯血、緊張気味の私にさりげなく話かけてくださったり、手術前夜、当日も準備から、手術室まで、不安な私のそばに寄り添ってくださったスタッフの皆さん、手術後の最初の夜も安心して過ごすことができました。毎食の配膳はもとより、食事も美味しく、私の苦手の食材にも配慮していただきました。スタッフの皆さんのおかげで、2週間の入院中、快適な生活環境の中、自分の体としっかり向き合うことが出来、充実した時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

しかも、入院中は全国各地から手術を受けに来ている「足友(あしとも)」がたくさんでき、一緒にリハビリの痛みに泣き、励まし合い、情報交換をしました。病室には笑い声があり、まるで学生時代の修学旅行かスポーツクラブの合宿のようでした。時には、病室の足友みんなで語り合いました。
「退院したら、一番最初に何をしたい? 」
夫とふたりで温泉旅行がしたい。娘とデパートのショッピングを楽しみたい。子どもたちと東京デイズニーランドに行きたい。2輪バイクにさっそうと乗りたい。孫にスキーを教えたい。さらに、北極でオーロラを見たい。南の島で泳ぎたい...。次から次へと、大きな夢までも語り合いました。
私も、二人の孫をしっかりと抱っこしたい!一緒に散歩もしたい!できることならスポーツもしたい。
股関節の痛みを知らない方には、なかなか理解してもらえない夢ですが...。
退院後の私たちの夢そのものが「生活の質の向上」なのでしょうね。
年齢層はさまざまですが、同じ手術を受け、共通の痛みを分かち合い、足友の同志として1年後の検診での再会と夢の報告を約束しながら、皆さんそれぞれの生活へと戻って行きました。
それらの夢の実現のために、退院後の運動、筋肉トレーニングに友人たちも頑張っています。

今、まったく、痛みはありません。あの痛みはどこへ行ってしまったのでしょうか。
散歩するたびに、階段を片足ずつ1段ずつ上がるたびに、体を動かすたびにそう思います。
このうれしさを、同じ股関節の痛みで苦しみ、戸惑い、手術を悩んでいる方にお伝えしたい。
手術後4ヶ月が過ぎ、毎日が楽しく、「手術後の生活の質の向上」とは、このことなのではと実感しています。同じ痛みで手術を悩んでいらっしゃる皆様の今後の生活が、一日も早く手術をされて、そうなりますようにご祈念いたします。

石部先生、狩谷先生をはじめ、お世話になったスタッフの皆様へ
お礼と近況報告です。ありがとうございました。

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