患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

山内敦子様からの声

こんにちは、大阪在住の山内敦子と申します。私は今年3月末に左、9月初めに右の人工股関節置換の手術を受けました。

私は「先天性股関節脱臼」という病気を持って生まれて来ました。その時は「ギプス」で固定という治療で何とか歩けるようになりました。28歳になった頃、急に両股関節に違和感が出て来て立っていても座っていても痛い、更に痛みで夜も目が覚めるようになり、整形を受診したところ「変形性股関節症」という診断。九大にて痛みのひどかった左股関節の「臼蓋形成術」という手術を受けました。ところが、23年前からまたあの忘れていた股関節の痛みが出始めました。整形を受診しても「もう少し自分の骨で頑張ったら?人工股関節手術はリスクも大きいから。まあ貴女が決めることですけど・・。」そんな曖昧な回答しか得られず、ネットで調べても私のように、QOL、「現役」でばりばり働いている人には不向きとかネガティブな情報ばかりが目に入り、そうこうしているうちに痛みは日増しに酷くなり、気力も萎え、元々アクティブな私でしたが、休みも家に引きこもる事が多くなりました。

心身共に我慢の限界。「こんな生活から抜け出したい!」そこで以前からネットで気になっていた「石部クリニック」の患者さん達の体験記を読み、石部先生しかいない!と意を決して受診の予約電話を入れました。それから程なく連絡があり、いよいよ初診日12月中旬の初北海道! クリニックのある真駒内まで千歳から高速バスで、私が最後の乗客となり「石部クリニックを受診します。」と言ったら、運転手さん、石部基実クリニックの真ん前で降ろしてくれ「滑らないようにね・・・。」何と親切!レントゲン検査の結果、石部先生の「末期ですね。」の一言で即、決心がつきました。何だかほっ! 手術は怖いとかそんな思いは吹き飛び、「宜しくお願いします。」この先生に全てを任せたら間違いない!と確信しました。

私の場合は一度手術を受けた左股関節を先ず先に、半年後に右股関節を手術という事に。そして迎えた今年3月末、私は札幌外科記念病院に入院しました。左股関節は2回目の手術ということで貯血2回(1回目は術前検査時、2回目は入院日)で手術は5日後の31日。待っている間に先に手術した同室の患者さん達が日に日に回復して行くのがわかり、不安はあまりありませんでした。そして手術!はっきり言って術後は流石に痛かったのですが何と次の日から歩行訓練が始まり、毎日、徹底したリハビリでたったの10日後には二本杖で歩けるようになって無事に退院しました。ただリハビリ(筋トレ、ストレッチ)術前にもっとっておけば良かったなあと痛感しました。

退院後、両杖での生活は本当に何かと不便でしたが毎日のリハビリ、家族や周囲の支えもあり、2週間後には自営でやっている絵画教室に復帰しました!そして迎えた1ヶ月検診の朝、ホテルの朝食がビュッフェ形式だったので適当にパンだけ袋にと思っていたら、杖の私を見た配膳の方がカートを貸して下さって本当にびっくり、有り難かったです!検診の結果、杖は1本になり術前の痛みも無くなったので随分と行動半径も広がりました。

更に98日、今度は右股関節の手術を受けました。この時は「これで最後」という気持ちと2回目という事もあり少し気分的には余裕がありました。術後のリハビリも以前と同じ要領。何より1回目の術後の「脚長差」が無くなったのが嬉しくて杖も1本で10日後退院。2回の入院生活では色々な県から来られた同室の患者さん達とまるで「戦友」の様な連帯感が生まれ、一人また一人と退院して行く度に涙目に。今でも交流が続いています。

10月21日術後の一ヶ月検診で観たレントゲンは半年前と比較にならないほど「綺麗」なものでした!!そして現在、私は外出が杖無しになりました。何と最初の受診日から1年経っていないのです。勿論、あの堪らない脚の痛みは2回の手術で全く無くなりました!歩ける喜びをひしひしと感じています。昨年12月初診の日「再来年は温泉に行けますね?」と私が尋ねたら「今年!行けます。」と答えて下さった石部先生の笑顔を覚えています。退院時「これからどんどん良くなりますよ!」って言葉も・・・。

本当に手術を受けて良かったと心から思います! 執刀して下さった石部先生はもとより何時も丁寧に質問に答えて下さった平山先生、看護師や理学療法士の皆さん、お世話になりました。心から感謝をしています。これからまだまだリハビリの日々は続きますが頑張ります。多分これを読んでおられる方は股関節の痛みを抱えていらっしゃるかと?どうしようかな?と、手術は怖い、でもたった1度きりの人生です。どうかそれを大切にして下さい。

 

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