患者様の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

山崎茂朋様からの声

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2020-7-10 山崎茂朋

 私は、69才の時、石部先生の執刀で左右人工股関節にしました。その後現在まで10年、特にトラブルもなく順調に過ごしています。石部先生をはじめ、関係された方皆様には大変お世話になり、感謝いたしております。
 そこで、当時を思い出し、気の付くままに記してみたいと思います。また、簡単な筋力測定器を試作しましたので、興味のある方は、参考にしてください。
股関節が最初に痛くなったのは1991年50歳の時です。X線写真では接触面が小さく(臼蓋形成不全)、骨が白くなって変質している、と言われました。足を動かして検査したが、動きに問題はありませんでした。鎮痛剤は連続に飲んでも問題ないと言われましたが、痛いときだけ使用しました。
1999/8から、コンドロイチン&グルコサミンを飲むようになり、痛みはだいぶ少なくなりました。
2000年ごろには、片方の軟骨はほとんどなくなり、反対側も隙間(軟骨部分)がかなり狭くなっていました。
2002年腰の痛みもひどくなって来たので、脊柱管狭窄症ではないかと、MRIを取ってもらいましたが、股関節がかなりひどいので股関節が原因ではないかと言われました。
 2003年、医者の勧めもあり、杖をついて通勤するようになりました。杖をつくと歩行が非常に楽になりました。
 この頃は、半年から1年ごとぐらいに病院に行き、X線を取り、痛み止めをもらっていました。骨は丈夫であまり変形しませんでした。
2007/4無料骨密度測定会で、20-44歳の99%と言われ、骨密度は良好でした。
 2007年ごろ、少しずつ痛みが増してきましたが我慢しました。両方の股関節がこれだけひどければ痛いのはしょうがないといわれました。
 2009年ころ、痛み止めは毎日飲むようになりましたが、寝ていたり、腰かけているときは痛みはありませんでした。痛いのを我慢すれば1時間ぐらいは歩けました。
 2010年、痛み止めを飲んでもあまり効果がなく、二階への階段は這って行かなければなりませんでした。
 2010/2/12、テレビ(凄腕ドクター)で石部先生を知り、ホームページで色々調べました。非常にわかりやすくできており、特に、体験談、患者の声、手術実績が参考になりました。手術実績は、術後早期合併症の%が詳しく出ており、他施設に比べ非常に少ないことが分かりました。他の病院では、こういう数値を発表している所はほとんどありません。手術に関しては、体験談や患者の声を全部読めば、先生に質問することは何もありませんでした。
 2010/2/24、初診申し込み。この頃非常に混んでおり、何か月先になるかわからない状況で、3か月前に連絡が来ることになりました。
患者の会でキャンセル待ちの初診ができることを知り、患者の会に入会し、4/3石部新患外来キャンセル優先枠を申し込みました。4/14、石部クリニックから4/16、2:00pmに初診を受けるよう連絡がありました。出発6:00am、帰宅11:30pm、羽田からの飛行機で、日帰りで診察を受けました。足の筋力は10kg弱でした。手術は、左足10か月後、右足はそれから6か月後となりました。手術のキャンセル待ちは、やっていないということでした。
早速、足首重りを買って、石部クリニックのホームページにある運動療法を始めました。
手術キャンセル待ちを始めたことを知り、患者の会を通し、6/1手術キャンセル優先枠を申し込と、夕方連絡があり、左足手術予定は、6/10貯血、6/21入院、6/22手術、7/4退院。今はずいぶん短くなりましたが、当時の入院は2週間でした。
入院までに、石部クリニックの指示により、歯の治療、胃カメラの検査を行いました。
手術後は、石部先生が麻酔の先生とベッドを病室まで運んできてくれ、X線写真の説明をしてくれました。先生みずからベッドを運んでいただき、妻は大変感激していました。手術の日と次の日は夜、痛み止めと眠り薬をもらいました。
入院中に、貧血が分かり、貧血食を食べました。また1度血圧が200を超え、専門医がほかのデータも高いため、高血圧の薬を飲むようにとのことで、今でも飲んでいます。知り合いの人工股関節経験者から、痛みは2-3か月たてばなくなり、6か月もすれば、手術前と全く同じ動作ができるようになると聞かされ、事実その通りになりました。退院時は飛行場では、車いすを借りました。
8/5 1ヶ月検診、自動車運転OK。
9/6 右足手術予定の連絡があり、11/18貯血、12/13入院、12/14手術、12/26退院。左足手術後は、右足の靴に2.5cm厚の中敷を使っていましたが、右足の手術で左右とも同じ長さになりました。手術は両足とも、南区東7丁目の小笠原クリニック札幌病院で実施。今は病院名は変わっています。
2011/1/27 1か月検診、今回は右足なので、自動車運転は2/14から。杖は手術後3か月使用。もっと早く杖なしでも歩けましたが、安全を考慮しました。家では2kgのankle weightでの運動と病院で行ったリハビリを、できるだけ毎日行っています。30分のwalkingも行っています。手術後は、腰の痛みは全くなくなりました。
今回、初診、手術ともキャンセル待ちを利用でき、申し込みから、1年足らずで両足の手術まで出来たのは非常に幸運でした。関係した患者の会、石部先生には大変感謝しております。
手術の決断は、いつ決めるかが大きな問題です。私が手術するころは、人工股関節は再手術ができないので、なるべく我慢して後に伸ばすように、との風潮でしたが、今は、人工股関節の耐用年数も長くなり、再手術もできるようになり、入院も短くて済むようになったので、なるべく早く手術をして、痛みのない快適な生活を送るのがよいと思います。私は痛み止めがあまり効かなくなったところで決めましたが、石部先生のホームページで、ずっと前に載っていたイタリアの人工股関節医は、痛み止めが手放せなくなったら手術時だと言っていました。またあまり無理をしていると動作にも悪影響があり、人工股関節にしても正常な動作に戻らなくなる場合があると思われます。
以後定期検診は、12/4、14/5、16/5、19/6に行いました。
特に問題はなく過ごしていましたが、2016年ごろから腰が痛くなり、MRIでの検査で脊柱管狭窄症が進んでいることが分かりました。自宅から歩いて15分のところに水中歩行用のプールがあり、そこで1時間の水中歩行を、1週間に3~4日行っています。私にはかなり効果があり、歩行時の痛みはかなり軽減されました。

筋力測定器の試作

定期検診の時に足の筋力測定を行いますが、この装置を自作できないか考え、握力計を使って試作してみました。
図9は原理図です。赤い部分が可動部分で、床の上に押さえつけて置き、15cmのところに足首を入れ、足首を持ち上げると、可動部分が持ち上がり、筋力がメーターに表示されます。 準備として、握力計の表示が正しいかどうか、実測しました。まず、重さの違う、3つの石で行います。図1のように、体重計で測定して、図4のように握力計で測ります。図4は握力計を棒の上に置き、石の荷重が、すべて握力計の、指のかかる部分に作用するようにして、量ります。石の入った網のひもが、握力計の載っている棒や支持台の枠に触ってはいけません。メーターの指示をリセットして、0にしてから、重りの荷重をかけますが、もう一度測定したいときは、再度表示を0にして、行います。重さの違う、3つの石で実施しました。結果は図3です。体重計と握力計で、ほぼ同じ値がでました。
図2は握力計の表側、図5は裏側です。いくつか穴が開いていますが、工作用の穴です。
図6,7は枠に取り付けたところです。枠材は厚さ2㎜、3cm幅のL型アルミ材です。一度使った材料なので、余分な穴が開いています。
図8は、実際の使用中の写真です。足を上げて、アルミ横材を持ち上げると、筋力が表示されます。

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