患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

飯塚朝子様からの声

●痛みとの戦い...
 私の発病は、56年前の1歳頃に歩きかたがおかしいと母が気付き、病院で『先天性股関節脱臼』と診断され、石膏で固めて固定する治療をしたのですが直りませんでした。学生の頃は一切、運動・遠足をしませんでしたので、痛みが強くなることはありませんでした。しかも「ビッコ」とひやかされたので外に出て遊んだ記憶がありません。
痛みの方は、年を重ねて少しずつが増して来ていたのですが、この4~5年は特に痛みがひどくなり、それまできちんと診察も受けていませんでしたので一度診察して頂きたいと思いました。しかし、どの病院が良いのかが分からないうえ、相談しようにも私と同じ股関節の病気の方が身近にいなかったために一人で悩みを抱え続けていました。
 ある日、友達から「1週間~2週間ベッドに寝たきりで治療する方法がある」と聞きましたが、診察を受けに行く踏ん切りがつきませんでした。...というのも以前、別の病気で手術を受けた時に動いてはいけないのに背中の痛みに耐え切れずにつらい思いをした経験が甦り、正直怖かったです。    
しかし、寝ても覚めても痛身がひどくなり、しまいには隣で気持ちよく寝ている主人が憎らしく思った事もあり、「なんとかしなくては......」と考え始めました。

●石部先生との出会い...
 インターネットで「股関節専門病院」と検索した結果『整形外科:北海道・東北...』が目にとまりました(現在はNTT東日本札幌病院が最初にあります)。ほかの病院のホームページも見てみたのですが、一番多く患者さんのメッセージが書いてあったうえ、私のような関節の痛みを持つ方々に対して親切に対応されている石部先生の熱意がホームページから伝わり、いままで治療に関する不安が薄らぎました。
早速、石部先生に私の関節の痛みの現状と治療に対する不安をメールで相談し、返事は直ぐにいただきました(H16.10.18)。おかげでいままで誰にも相談できず、抱えてきた悩み・疑問・そして治療に対する恐怖感が一つ一つ解決していきました。
直ぐにでも北海道に伺いたかったのですが、仕事の関係で翌年の春に診察のお約束をいただきました。

●初めての診察...
 診察(H17.3.4)の結果、私が思っていた以上に状態が悪かったので「MISは出来ないかもしれません。その場合、入院は1ヶ月位かかります」との事でした。最近は問題のない右足のほうも痛み出してきたのですが、診察の結果「悪いほうの左足を治療すれば、右足の痛みは治りますよ。...それと左の膝の外側痛くない?」と聞かれて、どうして先生に分かるのかと驚きました。今まで足の事で相談できる人がいなかった為、本当に先生の笑顔から後光が射してきたような気がしました。先生にもっと何か聞きたいと思ったのですが、初めての診察の為、緊張と興奮でろくに質問もできないまま診察が終了しました。先生は、「何か分からないことがあったら聞いてください」と言ってくださいましたが...。
看護師さんもそんな私を見ていたのでしょう。ご親切に診察が終わってから、「分からないことがありましたら、いつでもお電話ください」と電話番号を書いたメモを渡してくださいました。お蔭様で看護師さんに電話と先生にメールをして色々不安なことをお聞きしました。実際手術をした方にもメールを致しましてお話を聞くことが出来て「北海道は遠い・知り合いもいない・寂しい・入院生活...」を解決することが出来ました。

●そして6月5日入院(貯血2回のため)...
事前のリハビリを行い、14日に術前の説明で主人と長男も立会い、話を聞きました。とても詳しい説明で本当に安心いたしました。

●ついに15日、手術の日...
手術(MIS手術)術後、石部先生から「手術は成功です。後は飯塚さん、頑張ってください!」と励ましの言葉をかけて頂きました。
手術翌日からベッドに起き上がり食事をして、リハビリ室に歩行器で行きました。なんと!!!リハビリを終えたあとは杖をついて歩いている自分にびっくりしながら病室に帰ってきたのです。リハビリの先生に「外を見るときも爪先立ちしながら見たり、お尻をキュッと閉めたりしてください」とご指導いただき、日々何気なく行っていることがすべてリハビリになりました。本当にあっという間の病院生活でした。
石部先生には往診時、直接お話を聞くことが出来ますし、看護師さんを通しても先生に相談できましたので、いつでも気軽にお話できました。入院生活も石部先生はもちろん看護師さんやリハビリの先生方、同室の方やほかの部屋股関節治療の方に本当に良くしていただき、寂しい思いもすることなく楽しくすごすことが出来ました。帰宅前のリハビリに北海道庁や時計台、テレビ塔、美術館等に行ってきました。そして7月4日退院しました。

●経過...
 退院後に1ヶ月検診(8月4日)を致しました。先生から「野球選手も急にホームランは打てないよ。コツコツと基本トレーニングをしているからだよ」と言われた目の奥がキラリと光って見えました。

 一度 石部先生にメールを送ってお話を聞いて下さい。きっと悩みの解決できます。

 石部先生・看護師さん・リハビリの先生、本当にありがとうございました。まだまだやりたいこと沢山ありますので、焦らずにゆっくり・ゆったり歩いていこうと思っております。これからも宜しくお願い致します。

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