患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

S・T様からの声

先天性股関節脱臼により石膏の型に入っていた自分をうっすらと記憶しております。
治ってからは運動会だけはビリでしたが、普通の女の子として、女性として不自由無く過ごせておりました。
結婚し、出産(年子)直後から足の痛みを感じひきずる様になるまで、あっという間のことでした。症状は末期で障害3級の診断がこの時点で下され、成功率の低い(25年前)手術に身を委ねる気にはなれず、痛みを抱えながらの子育ては、今思い返しても涙があふれます。授乳の関係から痛み止めが使えず、東洋医学に頼ることにしました。様々の先生の骨盤調整、背骨矯正、すじ治療、漢方薬と渡り歩き、ようやく痛みだけは無くなりました。
その間、実家の父から多大な援助と協力を得てきましたが、父にしてみれば親の責任と感じてのことだったようです。苦労して育てた子供達も社会人となり、両親も80代を過ぎた今こそ手術時だと考え、インターネットをとうして石部先生のHPにたどり着きました。決め手は設備が最新で症例が多いこと、患者様の喜びの声が聞けたことなどです。
診察日に先生から親切な説明をいただき、なんの不安も無く決意できました。入院日が06年10月10日と決まってからメールで先生に、世話になった高齢の両親の介護をしてあげたいと懇願し、1回の入院で両足手術してもらうことになりました。

術前の状態
筋力が落ち座っても立ってもすぐ辛くなり横になるのが一番楽という風で、歩く歩幅は小さく、出かけても「私、ここで待ってるから」が口癖のようでした。病院で教わった術前筋トレが思うように出来ず、マッサージで体をほぐし、骨盤調整していざ出陣=

10/10 帯広の開西病院入院
様々の検査と自己採血、諸注意を伺いながら、まな板の鯉状態・・

10/16 一足目右手術
先生を信頼しきって何の不安もなく手術室へ・・先生の「終わりましたよ」の声を遠くに聞きながら、目覚めたのは処置室の闇の中・・脱臼防止の為の大きな股間の枕が圧迫感があり辛い・・看護士さんに「一人で寝返りしないで呼んでください」と言われ、普段から寝返りが激しい私は申し訳ないと思いつつも数分置きに呼び出す始末・・嫌な顔ひとつせず来てくださるのには感謝を通り超して菩薩様に思えました。(この看護士さんには2度目の時もお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。)この後は諸先輩の方々と同じ経過でしたので省略させていただきますが、この右足は今に至るまで一度も痛むことが無いということを付け加えさせていただきます。

11/06 二足目左手術
足枕が気になって充分に眠れず、貧血気味でしたので、直前まで貯血が危ぶまれましたがここでも我儘発揮・・多少の問題があっても自己血でとお願いし無事貯血できました。2度目は慣れたものと思いきや、やはり手術第一夜は辛い・・まして横向きになりたくても傷が治りきらない右足を下には出来ないので、仰向けで膝を曲げ伸ばしするだけ・・一夜だけなら我慢もできるが何日もは到底わたしには出来ない。次の朝歩けるこの手術は、患者の負担も少なく何よりも痛みなく歩けることが夢のようで、狐につままれ状態・・腫れが引けるにつれ足も軽くなりリハビリで最初は出来ないことも一つづつクリアーしていきました。いちばんビックリしたのは数日後の正座・・ありえないいことが出来て2度ビックリ・・2足目も今もって痛むことはありません。

11/20 退院予定日
地元のリハビリ病院に転院するつもりで紹介状をお願いしたらリハビリ病棟に移してもらい、12/5迄置いていただきました。1ヶ月検診を終えて退院できましたので本当に有難かったです。

12/5 退院
当日、空港ホテルに泊まり、ショッピング街を1時間くらい歩き回ってもなんともなく又またビックリ・・退院後も日を追う毎に目にみえて回復するのがわかりました。手術記念日毎にこれが出来たあれが出来たと、喜び記念日となりました。

半年検診
異常なしのお墨付きをいただき、杖いらずの身になれました。検診を終えて、娘と小樽運河を巡り、3時間も歩き続けてもヘッチャラ・・どうかなっちゃったかと思うほど・・
長年うっ積したものを吐き出すかのように、友と旅行に出かけたり、娘と買い物を楽しんだり、浮かれ歩く日々も落ち着き、しみじみと先生初め、看護士さん、リハビリの先生、支えてくれた人々への感謝がこみ上げております。先生によって救われたのは私一人ではなく回りの多くの人もまた救われました。本当にありがとうございました。

8月末には、長年行きたくても行けなかった日本三大花火といわれる大曲の花火を観に行ってきます。人に押されて歩く人込み状態はちょっと心配ですが、それだけ足元がしっかりしてきたということがお分かり頂けるとおもいます。

inserted by FC2 system