患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

人工股関節の友

今泉眞理子

石部先生、こんにちは。
「人工股関節の友」3人で旅行に行きましたので、そのときの楽しかった思い出をお伝えします。

昨年6月21日に手術を受け、もう片方は今年の4月と5月にそれぞれ手術を受けた3人が、9月9日の郡山での講演会で再会しました。そのときに、「痛くない足で旅行したいね!広島へ行ってみたいね!」と、話がまとまり、山形の大橋さんと一緒に、広島在住の卯木さんを訪ね、秋の広島を満喫してまいりました。

広島では、3人で定期観光バスに乗り、まるで修学旅行の女子高生気分でした。
まずはひろしま美術館へ。手術前の私たちならば、美術館=歩かなければ見られない場所なので、絶対に避ける場所でした。
でも、今の私たちは歩くのが苦にならないので、ミレー、マネ、モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、ローランサン・・・と見て周り、「あ!シャガールの絵を見忘れた!」といっては探して戻ったりしながら、心ゆくまで堪能してきました。

次に平和記念公園、原爆ドーム、平和記念資料館を見学。
被爆当時の生々しい展示物にただただ息を呑むばかりで、悲惨さに胸がつぶれる思いでした。
呉の大和ミュージアムでは、出撃前に録音しておいたという若き兵士の遺言とも言うべきテープを聞き、同世代の子を持つ母親として涙が止まらず、「決して戦争をしてはいけない」と、改めて人類の平和を考えさせられました。

安芸の宮島では、大鳥居の下まで行き、厳島神社をお参りし、ロープウエーに乗るために急な階段や坂道を登ったり下ったりと、元気な卯木さんと大橋さんと一緒にたくさん歩きました。

広島名物のお好み焼き、焼きたてのもみじ饅頭、穴子飯などもとてもおいしかったです。

旅行の最後には、「次は一年検診で札幌で会おうね!」と約束して帰ってきました。

足の痛みがないからこそ、心から楽しみ、そして平和について考えることができた旅行でした。今まで痛みに苦しんだ3人だからこそ、歩くのを楽しんできました。
北海道でまた再会できるのを楽しみにしています。

卯木悦子

二本目の股関節の手術して頂いてからまだ半年でまさかこんな日が来るなんて思ってもいませんでした。
家の中を歩くにも痛くて痛くて苦しんでた日々がまるで嘘のように私達の人工股間節合計六本。

三人で世界遺産の広島平和公園を縦断。安芸の宮島。乗り口まで登り坂も険しいロープウエーまで乗って大満足。
歩いた歩いた。一生分歩いたような気がしました。

痛くない。歩くって本当に楽しい事だったんですね。初めて知りました。石部先生ありがとうございます。

大橋由美子

石部先生、こんにちは。
お蔭様で痛みの無い毎日を過ごしております。そして先日、卯木さんの住んでおられる広島に、今泉さんと行って参りました。

郡山での講演会の後、今泉さんとわたし、「広島行ってみようか?」そして卯木さんから、「いつでもおいでよ!」簡単に決定しました。3泊4日の広島旅行です。

観光バスで市内を巡り、平和公園。
ガイドさんの説明を受けながら、あの川の側を通り、原爆ドームを眺め、すさまじい悲惨さにこみあげてくるものがありました。慰霊と今の自分に合掌。

美術館。
立ち止まり、お気に入りの絵画を何度も行ったり来たり鑑賞できました。うれしいことです。

宮島、厳島神社。
幻想的で凛とした女性、のような神社。
宮島はもっともっと隅々まで散策したかったな。
小雨でしたがなんのその。歩く、見る、歩く、見る、歩く歩く・・・・・・・。

岩国の錦帯橋。
みごとな工法きれいなアーチ型の木橋。素晴らしい晴天の下、渡りましたよ。
大和ミュージアム。
永遠の旅立ちに送らなければならない母達の思いに涙。

殆ど、バス、電車、徒歩で行動しました。
以前は、玄関から玄関まで車で、です。
そして何より、目線が変わったのですね!
何処へ行っても「あそこ迄行きたい、ここ登ろう、こっち行ってみようよ」と、縦横無尽に視界が広がり、それを足で追いかけている自分に感動しました。

卯木隊長、ご家族の皆様、今泉さん、本当に何から何までお世話になりました。有意義でとっても楽しい旅行でした。感謝です。

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