患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

H.S.様からの声

8年程前から歩くと痛い、痛くて歩けないと徐々に進行していき、やがて立っていることさえ辛い状態になっていました。2008年3月と12月に石部先生に人工股関節置換術をして頂き、今は痛みのない生活を送れるようになりました。
手術をして本当に良かったと心より感謝する毎日です。

8年程前から徐々に...
8年程前、最初は時々足の付け根が痛くなるという程度でしたので、さほど気にも留めずにいました。ですが長時間歩くと痛い、重たい荷物を持って歩くと痛いと徐々に痛みを自覚するようになり、その痛みは翌日まで続くようになっていきました。

<2005年> 
思いもかけない宣告...
その当時診て頂いていた病院では、「今はまだ軟骨が残っています。自骨を使った"骨きり術"が可能です。或いは、もっと先にということであれば人工を入れることになります」という説明を受けました。

思いもかけない宣告。手術と言われてもその頃はまだ現実味がなく、この病気に対する知識もありませんでした。
病院の帰り道、参考になりそうな書籍を買いもとめ読んでみると「変形性股関節症の治療には手術が必要」そして「手術は定期的な検査をして判断した結果と、患者の感じる不自由さから時期を決めるとよい」とありました。
又、今なら可能だと言われた"骨きり術"については、長期入院が必要で、術後2週間はベッドでの安静を保ち、T字杖歩行の訓練までには術後数ヶ月を要すること、"人工股関節置換術"の場合も術後1週間のベッドでの安静を保ち、入院期間は1ヵ月を要すること、と気が重くなるような内容が書かれていて、とても手術を受ける気にはなりませんでした。

保存療法...
何とか保存療法で進行を遅らせたいと思い、歩き過ぎないように、重いものを持たないように、痛む時は無理をせず安静にして温熱療法をし、筋力訓練を心掛け、関節軟骨に良いという健康食品を試したりしていました。

MIS...
でも、いずれ手術をしなければならない時期がくる、今から情報収集をし準備をしておかなければと思っていた矢先、友人がMISという最新の手術法を掲載した新聞記事を見せてくれました。
「切開部分が小さく患者への負担が軽く術後約10日程で退院できる」同じ病気の手術でありながら夢のような手術法です。
その後はMIS法を多く手掛けると紹介のあった病院に移り、半年に1回のレントゲン検査を受け、仕事や家事に支障がでてきたら手術を受けようと考えていました。

不安...
ですが、手術をしなければ直らない病気だと覚悟はできても、「完全に痛みはなくなるのだろうか」「足の長さが違ってしまうのだろうか」「普通の生活を送れるようになるのだろうか」と様々な不安がよぎります。
この頃は痛み止めを服用しても、自宅から駅までの15分の距離が辛くなり、又、立ち上がった後すぐに一歩が出なくなり、夜は寝返りをうつと痛みで目が覚めるようになっていました。

「いよいよ手術を受けなければならない時期がきたのかな。でも手術を受ける前に今ある不安はどうなのかを確認しておきたい。どなたか体験者に相談したい。話が聞きたい...。」

石部先生との出会い...
そんな時、テレビで "MISにナビゲーション システムを導入した最新の手術をするドクターとそのドクターによって救われた患者さん" のドキュメンタリー番組を観ました。
股関節治療のスペシャリスト、石部基実先生でした。

その番組がきっかけとなり石部先生のサイトにアクセスし、ご相談のメールを送らせて頂くと、早速のお返事を頂きました。
「お忙しい中、見ず知らずの患者にこんなに温かい思いやりをもってくださるなんて」と、あの時の感激は今でも忘れません。丁寧にお答え頂いたお返事は今でも大切にしています。
そして体験者の方からも、親身なアドバイスのメールを頂き有り難く心強く思いました。
お陰様で手術への不安はなくなりました。

心の中で全てが解決しすっきりとした気持ちで初診の予約を取る事ができました。

急激に症状が悪化...
しかし、初診を待つ間に今度は母が病気となり自分の足のことどころではない状況が続き、無理を重ねたため当然足は急激に悪化していきました。
右足だけだった痛みが両足に走るようになり、上体を支えていられないため歯ブラシさえも立っていられず、夜も一度激痛が走るとその痛みが治まるまで数時間は眠れなくなってしまいました。
家事も仕事も必要最小限度のことをするので精一杯、今思い出すのも辛い毎日を過ごしました。

でも石部先生に手術をして頂けるその日までの辛抱、目の前には明るい光がさしていました。

<2007年10月 初診>

待ちに待った初診日...
石部先生はテレビで拝見した通りのやさしい笑顔で迎えてくださり、病状や手術の内容など丁寧に説明してくださいました。
手術のお願いをし、休職願いの為の診断書を書いていただき、自宅療養をしながら手術に備えることになりました。

<2008年3月 最初の手術>
入院当日...
やっとこの日に辿り着きました。
周りは同じ病気の患者同士。
不安を打ち明けあえる同じ手術日の仲間や励ましの言葉をかけてくださる先輩方がいて、明るく、和気藹々とした環境が手術への緊張をほぐしてくれました。

退院後は...
片側も末期に近い状態だったということもあり、術足がしっかりするまでは腰痛や膝痛、筋肉痛が続きましたが、3ヵ月、6ヵ月、9ヵ月と筋トレに励み術足がしっかりしてくると"日にち薬"と共に徐々に諸症状も軽くなっていきました。

快復を実感する時は...
快復を実感する時は、いつも無意識にしていることを「あれっ」と後で気付く感じでした。
段差を楽にまたげた、台所の洗い物を立ったままできた、階段の上り下りが早くなった、靴下を楽に穿けた、等々。
今まで不自由だった事をひとつひとつできるようになっていく事に感謝しながら次の手術を待ちました。

<2008年12月 2度目の手術>
2度目の手術...
以前お世話になった理学療法士の先生や看護師さんが温かく迎えてくださり安心して入院生活を送る事ができました。

そして術後の最初の第一歩。
「あの痛みがない!」

両足の手術が終わり、久しぶりに味わった「あの痛み」のない足。足の長さも揃っています。
心の中で石部先生に手を合わせました。
嬉しくて、病院の廊下を何度も往復してこの幸せを噛みしめました。
「あの痛みから卒業できた!」こみ上げてくる嬉しさは今まで経験したことのないものでした。

退院予定の5日前には「いつ退院してもいいでしょう」とお墨付きをいただく程の快復ぶり、石部先生のお力のお陰で手術前に心配していたことは何もありませんでした。
石部先生、本当に有り難うございました。


両足の手術が終わった今...
最初に手術をした足は1年余りが経過し、今は発症前と変わらないほど馴染んでいて何の違和感もない"自分の足"です。
2度目の足は4ヶ月が経過し、現在しっかり度は80%位でしょうか。筋力がつくまであと一息です。前回と同じように2度目の足も何の違和感もない自分の足になる日も近いと思います。

「歩くと痛い」から「痛くて歩けない」そして「立っていられない」と徐々に進行していったあの辛い日々、石部先生には救っていただいたという感謝の気持ちで一杯です。
理学療法士の先生、麻酔科の先生、看護師さん、スタッフの皆さん、本当にお世話になりました。
そしてメールで励ましてくださった先輩の皆さん、一緒に入院生活を送った先輩方、同士の皆さん、本当に有り難うございました。

これから手術を受けられる方へ...
痛みのない今の幸せは、多くの方々の支えと少しの勇気で得ることができました。

石部先生をはじめ、多くの先輩方がメールや掲示板で不安や悩みに答えてくださいます。又、たくさんの体験記が勇気や希望を与えてくれることと思います。
その支えを力にして一日でも早く痛みから解放され、ご自身の生活を取り戻すことができますよう心からお祈りしています。
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