患者の声

※患者さまの写真につきましては、ご本人の了承を得て掲載しております。

伊藤久美子様からの声

「遠い記憶」
私がこの病気に初めて気づいたのは思い起こせばいつの事かハッキリとした記憶が無いのです。
幼い頃の記憶は断片的で、白い石膏・固定・病院の長いすなどの記憶がかすかにあります。
すでに他界している両親には確かめるすべも無く、兄や姉聞いて見るのもこれまた確かではありません。。
ただ姉が言うには、「赤ちゃんの時に股関節脱臼をして、気づくまでにかなりの年月が過ぎた」と、親から聞いたというのです。
病気がじわじわと進行していたのに、全然気がつきませんでした。

「勘違い?」
足の痛みを特に感じ始めたのは30歳後半、仕事柄毎日 ヒールの高い靴を履いていました。
毎日、足が浮腫み、足が痺れ膝がとにかく痛いのです。
腰の辺りをいつも叩くと痛みが少し和らいだような錯覚がありました。
車に乗ったときはいつも膝頭をさすっては「膝が悪い。」と、思うようになっていました。

「出会い」
2006年秋、ある日、買い物に行ったお店で一人の女性に出会いました。
その女性は、2005年に人工股関節の手術を九州で受けたというのです。
私の歩き方を見て整形外科を受診する事を勧めてくれました。
(この方と偶然にも知りあった事が私の人生を大きく変えました。)
婦人科の病気で通っていた病院の整形外科を受診し、「変形性股関節症」ですね。
聞きなれない病名に少しばかり動揺し、若いので50歳になったら手術を考えましょう。と、言われました。
この時私は45歳。正直あと5年後にどうなるの?という不安で頭が一杯でした。

「神の手」
2006年冬、たまたま付けたテレビで石部先生が紹介され穏やかな表情、話し方、MISナビゲーションというハイテクな手術方法にすっかり魅了され、2007年1月、2月に当時勤務されていたN病院に、予約の電話をするものの繋がらず、翌月に繋がったときはやっと2007年7月の初診の予約が取れました。

「初診・貯血・手術」
初診ではレントゲン検査などを終え、いよいよ先生とのご対面の瞬間が刻々と近づきました。
「初めまして、お願いします。」と、緊張しまくりの私に先生は優しく「はじめまして石部です。」と、おっしゃって下さいました。
年齢的に手術を迷っていた私に、「人工にした方がいいでしょうね。」先生の言葉を聞き即座に「お願いします!!」迷いは吹っ飛んでしまいました。

2008年5月、札幌は例年より早くライラックが咲いていました。
久し振りにお会いする先生は相変わらず優しく、診察室で手術に関する説明をして下さいました。貯血は地元の方と2人でした。
病院に移動してから、病室の入院患者の方々に「すみません。質問していいですか~?」と、突然押しかけたにもかかわらず、皆さんが親切にあれこれ教えてくださり、「あなた達も頑張って!!」と励まされ病院を後にしました。

2008年6月、とうとう左足の手術の日が来ました。
先生を信じ、笑顔で歩いている自分の姿を思い描いて手術に挑んだのです。
麻酔の効きがいいのか、私はほんのちょっと目を閉じたつもりなのに全てが終っていました。
病室のベッドでそっと足を触ってみました。
絆創膏と足の痺れ・・・ああぁ~ホントに手術を受けたんだ。
次の日から始まったリハビリはテレビの中だけでは無いんですね・・・・。
階段の昇降は洗濯に行く度になるべく使ったものでした。

「術後」
手術後のリハビリは退院後もかなり手抜きになりましたが続け、2ヵ月後には術前行っていた水中ウオーキング・アクアダンスを再開しました。
今でも週に3日ほど通って、筋力アップや体重維持に頑張っています。
まだ、自転車にはチャレンジしていませんが、スキップや小走りにはちょっぴり自信があります。
歩くスピードも以前とは比べものにはならない程速くなり、他の人に遅れをとりません。
不思議な事に膝の痛みも解消されました。

「感謝」
夜中も寝返りすれば痛みで熟睡できない日々
靴下も上手く履けず、肩を揺らし足を引きずりながら歩く私・・・。
今では鏡やガラスに映る自分の姿が誇らしく、普通に歩ける私が映っているのです。
偶然出会った女性、テレビ出演された石部先生、いくつもの偶然が重なり
先生と私は巡り会ったのだと思いました。

そして、石部クリニックのスタッフの方々、小笠原クリニック病院の看護師の方々など、ほんとうに多くの方達に支えられて今の私があるのだと、改めて感謝致します。
入院中の仲間とは皆で支えあい、楽しく過ごせた事は心のリハビリになりました。
先生を信じて手術を受けられた事や、家族の理解があったこともあり、普通の生活を、痛みの無い日常生活を快適に過させて頂いています。

これからも毎年の検診(点検?)よろしくお願い致します。
先生、ありがとうございました。

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