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【5月20日(土) 術後1日目】
8時朝食。パンと、牛乳とおかずを3分の2くらい食べる。
午前中、ベッド上で、ずっと点滴。
昼食も3分の2くらい食べる。

さあいよいよ、歩行器で歩いてトイレに行く練習
尿管を抜いてくれ、歩行器に掴まって歩こうとするがお尻のあたりが痛いし、顔、胸などがチリチリしてくるし、体は硬くなってきてダウン。どうも、更年期障害の自律神経の乱れも出てきたらしい。
仕方なく、再度、尿管を付け、ベッドへ。
午後、もう一度挑戦したが、あえなくダウン。
夕食はしんどくて、食べられなかった。
就寝前、ようやく元気になり、歩行器に掴まって立ったまま独りで顔を洗ったり、歯磨きをしたり、トイレに行けるようになった。
9時半、眠剤を飲んで就寝。
この夜は足も楽になり、しんどいが、自分で体位を変えることも出来た。

【5月21日(日) 術後2日目】
朝5時半採血。朝食は半分くらい。洗面、歯磨きは椅子に座って行なう。
その後ベッドに戻るのが、まだまだ一苦労。ベッドの上で、どっと疲れが出た。
午後、歩行器で、遠くのトイレに歩いていく。歩き方が綺麗といわれ嬉しかった。
が、夕食もあまり食べられず、体の疲れがあり、しんどい。熱が37、4℃。

リハビリは、術後が土曜日、日曜日だったためお休みだった。
本来なら、翌日からリハビリがあるらしい。
でも、私は、2日間リハビリがなくて助かった。とてもしんどくて出来なかったと思う。

【5月22日(月) 術後3日目】
朝の体温36、6℃に下がっていた。体の動きは時間はかかるが、少しずつ楽になってきた。点滴はまだ続いている。
いよいよ今日から、リハビリ開始(リハビリ室は2階)。初日にしては、心配していたよりも痛くなかった。
行きは歩行器で、帰りは杖で病室(病室は8階)までリハビリの先生と一緒に帰ってくる。
その後、初めてシャワー。洗髪をし、さっぱり。
手術の大変さにびっくり。鼠警部と臀部一面の内出血にもびっくり。ももの腫れもひどい。これを見て、やっぱり大手術だったんだなあと実感した。
(手術前の石部先生の説明だと、ももは腫れてくるが、だんだん腫れもひいてくる。内出血もしてくるし、ひどい人は足先まで血液が下りてくるらしいし、内出血の色も真っ黒の人もいるらしい。

後日談だが、私は青黒いくらいの色で、場所も、膝の後ろぐらいでいつの間にかなくなっていた。
腫れも看護師さんの話ではそんなに腫れていなかったらしい。
私の受けた手術は、出血は体が自然に吸収してくれるのを待つ方法らしい。
以前は足に管を通して内出血した血を外に出していたそうだ。

夜になって、胸がドキドキしてきて、食後、疲れが出てきた。リハビリと初シャワーで、疲れたのだろうと思う。

【5月23日(火) 術後4日目】
朝、37、1℃の微熱。朝食時だるく食欲なし。10時頃座薬を入れる。(私は入院中、よく座薬のお世話になった。そのお陰で、痛みはほとんど苦にならなかった。)術足の腫れも冷やす。
11時からのリハビリをキャンセル。リハビリ担当の先生が心配して、病室まで見に来て下さる。有り難い。
熱37、5℃迄上がる。氷枕をもらう。
昼食ようやく半分いただく。
下腹部が痛くなり看護師さんに見てもらうが異常なし。排便後腹痛治る。
14時、下肢静脈エコー検査。異常なし。
コインランドリーで洗濯(洗濯に行く時は荷物があるので、歩行器を使って行った。)ベッドで本を読みながらうつらうつら。10時就寝。
この日は一日、体がしんどく、だるかった。

【5月24日(水) 術後5日目】
朝食後の体温37、1℃。1時、2回目のリハビリ。
2階の廊下に無料のパソコンを発見。(入院中、3回ほど楽しんだ。)シャワーを浴び、洗髪。
4時、石部先生の回診。異常なしとのこと。夕食後の体温37、2℃。

【5月25日(木) 術後6日目】
朝、5時半、採血。朝食後しんどく、寒い。体温は36、7℃。更年期障害の自律神経の乱れのようなので、精神安定剤を飲む。
9時過ぎ、石部先生回診も、しんどくて話をするのもおっくう。
石部先生は、「○さんは更年期障害があるので、気をつけて。」と看護師さんに指示。
11時過ぎ、ようやく落ちつく。
レントゲン、CT撮影。しんどかったので、看護師さんが送り迎えしてくれる。
昼食後も精神安定剤を飲む。体温、37、2℃。2時半からのリハビリをキャンセル。
夜7時、石部先生の回診。レントゲン、CTとも異常なしとのこと。
先生曰く。「退院しますか?」私、慌てて、「退院までおいて下さい。」とお願い。
それくらい順調なようだ。

【5月26日(金 術後7日目】
昼食後、少し元気が出る。看護師さんより、靴下の履き方を教わる。
看護師長さんが様子を見に来てくれる。更年期障害の様子を心配してくれたみたい。
昼食後も精神安定剤を飲む。その後、よく眠れる。
16時、リハビリ。歩く姿勢はよいとリハビリの先生より言われる。
18時50分、石部先生の回診。
退院後、飛行機に乗って帰るので、人工関節の証明書を依頼したら、レントゲン写真のコピーをしてくれる。

【5月27日(土) 術後8日目】
9時45分、石部先生回診。傷口の絆創膏をはずしてくれる。
私は傷口はどのようにして塞いでいるのかと思いお尋ねすると「接着剤ですよ。」とおっしゃった。
「え、接着剤?紙をのりで貼るのと一緒ですね。」と思わず言ってしまいました。
「端の方が少し、絆創膏をはがすときにはがれたので、バンドエイドを貼っておきましょう。」と石部先生。
何だか、とても簡単そうに聞こえた。(昔はホッチキスだったのにね。)

午後から医大病院近くのライラックの花を撮影したくて、初めて外出。
しかし、病室から病院の入口までの距離を、杖で歩いただけで右膝が痛くなり、左脇腹が痛くなってきた。行くのをやめようかと思ったけれど、5月のライラックなんて、今しか見ることが出来ないかもしれないと思い、一歩一歩しんどいのを頑張りながら歩く。
道は傾斜があり、でこぼこ。人が歩いているのでぶつからないように気をつけながら、必死で歩く。
念願の紫のライラックの花をカメラに収めた。
退院は3日後。石部先生とお会いできたのはこの日が最後だった。

【5月28日(日) 術後9日目】
リハビリも、土・日はお休み。退院に向けて、帰りの荷造りの支度。

【5月30日(火) 術後11日目(退院)】
退院の日。
退院証明書をもらい、最後のリハビリを受け、退院。
本当は、もう1週間入院していたかった。入院中、体調が悪い時リハビリが2回抜け、足に自信がなかったからだ。
この思いは、退院後、痛切に実感した。
当日は、ホテルに泊まり、翌5月31日に帰宅。

遠くからの入院・手術、しかも一人でということでしたが、不安もなく、無事に退院できました。

【5月31日 (退院後1日目)】
退院した翌日、帰宅の日。
ホテルは、札幌駅から徒歩3分のところにとったが、杖をつき、鞄を転がしながら歩くのがとてもしんどい。わずかな距離だが、ホテルの人に事情を話し、タクシーを頼んでもらう。
タクシーの運転手さんも、親切に、近距離を札幌駅まで行って下さり、荷物を階段の上まで運んでくださった。
徒歩わずか3分の距離が、ものすごい負担だった。
又、新千歳空港内は、大阪行きのゲートまでの距離が長く、ゲートに行き着くまでがとてもしんどく苦労した。床に絨毯が敷かれているので、鞄の下の車輪が動きにくい。
力を入れたくても、左に杖をつき、右手で鞄を押しているので、力が入らず、この間の移動に難儀した。
(もし、次回、手術することになれば、この間は車いすの手配を頼むことにしよう!)
大阪までの飛行時間が2時間。この間、狭い椅子に座っておくもの大変でした。
が、本当に大変なのは、帰宅してからでした。(T_T)





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